『アイスショーの世界2』の熊川哲也さんのインタビューを読んで。
2016年 07月 29日
【 踊ることをやってきて やはり技術的に超えていることに重きを置いてくるということも大切だけれど
それ以上に作品のテーマを考えてそれに沿った動きを解釈していくことは大切だ。
バレエでもいつもジャンプが高いとか、とても見どころになるスピンがすごいと言われる。
しかし そういうことばかりを大切にした若い時に
もっと 表現を大切にして来ればよかった。】 といういうようなことを…自分を振り返って言っている。伝えようとすることに苦心することが大事だそうだ。
そういう 熊川さん自身の反省も踏まえて
フィギュアスケーターに向けて【 技術的な見せ場も大切だけれど(競技だったらなおのことだが)アイスショーでの表現の重要性 】を強調している。
スケーターの人に、そういうことに「気がついてほしい。」と言っていた。
その中で 町田樹さんのことをあげて
アイスリンクは 360度が舞台だということや
常にポジショニングに気を配ることや
プログラムを作品として見ること。
『第九』について…自分を研究してこの作品を作ったことについてシンパさえ感じるそうだ。
幾つか町田さんが以前言っていたことと一致していたりして…驚いた。(町田さんが熊川さんのことをを勉強していたからかな…)
私は バレエに詳しくないけれど、熊川さんは有名な実力のあるバレエダンサーでバレエ団の主催者ということくらいは知っている。そしてとても人気のあるダンサー。それでも、若い時はバレエをやっていて表現に対して甘かったみたいなことを感じるとは。身体表現者の奥は深いようだ。
でも、最近、町田さんやランビエールの演技を見ていて、アイスショーならではの表現の魅力があるなと発見しました。
現役引退後でも、新しいことに挑戦したり、どこにもない世界を作り出すことができるんですね。
でも、今はまだ、そんな表現者は少ないと思います。
熊川さんの発言、うなずけるものがありました。
高橋大輔がセカンドキャリアの一つとして、ダンスの舞台をこなしたように、バレエやフィギュアなどの表現のミックスが進むかもしれなくて、それはすごいことですね。
この前 東京公演に行った時 お隣の方が「町田さんのことを觀に来たんです。やっぱりこのプログラムが一番良いです。」って言っていました。高橋大輔さんのファンだそうで、彼のダンスの舞台も観に行ったという方でした。思うに…大輔さんが表現力ということをフィギュアの範疇に多く持ち込んだ最初の 日本男子スケーターですね(*^^*)エンターティメント!
町田さんの作品は もっと内向きですね。そういう個性のある表現力で 演技を観せてくれるスケーターが増えると良いですね~(>ω<)