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『シン・ゴジラ』を観てきた。怪獣活劇というより 考えさせられる。

この ゴジラは、なにかとても苦しそう。

そして
この大怪獣が動く場面以外も (いわゆる人間ドラマ)集中力が途切れなかった。
庵野監督は、活劇として描くというより 3・11以降の日本の状況を見据え 第一作目のテーマのような重さと怖さをつきつける。

第一作目の『ゴジラ』は、1954年11月に封切られた。その年の3月に起きた 第五福竜丸事件(アメリカ軍が海上で水爆実験を行い、それに日本の漁船が被爆してしまい死者が出たりした)をヒントに空襲や原爆を思い起こさせる怪獣を出現させた。水爆実験によって目を覚まし 放射能を吐き出すというこの怪獣は、
人間が自ら生み出した核の恐怖の象徴だった。
ー以上 歴博のHPを参考にー

千葉県にある国立歴史博物館に『第五福竜丸』の展示に隣接してゴジラが展示してある。

庵野監督は、この娯楽映画が古くなって時代劇になった時に、ドキュメンタリーとしても観ることが出来るように 背景・美術はすべてリアルに再現するということをコンセプトにしたそうだ。日本の国家中枢が 有事の時にどういうふうに動くのか 俳優は 早口で正確に明快に現場の専門用語で表現することを強いられたようだ。ブレーンと大臣のやり取り。一人ひとりの個性と 議院内閣制の鬱陶しさと 緊急時に 次にバトンタッチしていけるらしい国家。未だ アメリカへの負の立場とか

あまり書くとそれこそ ネタバレ御免!

音楽も エヴァンゲリオン の担当した鷺巣詩郎という人が監修しているのだけれど 伊福部昭さんの『ゴジラのテーマ曲』をステレオ録音でつくり直したらしい。けれど、もともとのモノラル録音が 庵野監督に採用されたらしい。とても雰囲気のある伊福部バージョンはそれは現代のCG映像にも重々しく合っていた。鷺巣さんの作品は映画では随分カットされているらしく?しかし 静かなゴジラ登場シーンを創った 音楽の力に敬意を表して
『シン・ゴジラ』のサウンド・トラック版を聴いているのだけれど、とても 鷺巣詩郎さんの作曲した音楽は合唱部分などとても良いのだ。



Commented by tarukosatoko at 2016-08-09 12:13
庵野監督ということで見たいなあと思っていました。見に行かなきゃ!
Commented by mo8_a29 at 2016-08-09 14:48
> tarukosatokoさん
おもしろい~とか 楽しい~とか そういう感じでは無いけれど なかなか 重くていいですよ!エヴァンゲリオンも そうでしたよね。
by mo8_a29 | 2016-08-03 18:19 | 映画 | Trackback | Comments(2)

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