カポーティ

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ベネット・ミラー監督の初作品だそうです。
2006年公開。

あの『ティファニーで朝食を』の作家・・・トルーマン・カポーティが主役
この主役をフィリップ・シーモア・ホフマンが演じこの人は制作側でもあるようです。

私は『誕生日のクリスマス』の短編小説の中のカポーティ自身の子ども時代が描かれたものを読んで、この作家の一筋縄ではいかない性格の作り出される環境を見たような思いがしたのですが・・・

とても早くに成功した作家で、付き合いのある人がマリリン・モンローだったりe0291281_23312943.jpg
この映画に出てくるカポーティに心を許した殺人犯を撮るカメラマンがアベドンだったり
この殺人犯がカポーティに「あんたエリザベス・テーラー知ってるんだろ。」と言っていたり
スペインの別荘に愛人(男性)と暮らしていたり
とても早くに成功している人なんだなというのが解ります。
そして野心を持って「僕が初めてノンフィクション・ノベルを書く。」と言っています。
この殺人犯に近づいて行き・・・自分の不幸な生い立ちを明かして相手(殺人犯)から話をひきだします。

友人のネルに「本当に友達なの。」と聞かれ
カポーティは「彼とは同じ家に育ち彼は裏口から出ていき、僕は表玄関から出て行ったという違いさ。」と答え
まるでこの事件を利用しているだけなのかなとも思えました・・・

エンドロール

『カポーティはこのときの『冷血』を書いて以後 長編の小説をひとつも完成させず・・・

ゴシップでメディアをとても騒がせ転落の一途

1984年にアルコール中毒で亡くなった』

という テロップ。

この 『冷血』という作品を書くための4年間がカポーティをかなり消耗させたのでしょう。

この映画・・・いきなり 1959年11月15日 とテロップ
私の生年月日

ガガーーン 殺人事件が発覚した日!?

結構ショッキングな映画でした。
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Commented by cody at 2013-01-24 07:20 x
この作品、見逃して後悔してるの。そのうちDVDでみたいのだが。

原作、めっちゃ面白い!
クラスター家の人々がどんなに素晴らしい人だったかが描かれ、「え”、こんな良い人達が殺されるの?」と思うと同時に「いつ殺されるんだろう…」とワクワクする不謹慎な自分がオドロキだった。

遺作の「叶えられた祈り」ブックオフで安かったから読んだけど、とても「冷血」を書いた人と同作家とは思えなかった。。
おまけに、本作中で社交界の悪意に満ちたうわさ話から、ある未亡人を夫殺しの真犯人のように書いて、その未亡人が自殺したりとか… カポーティーとしては、退廃的な社交界をシニカルに描いたつもりだったらしいけど、自分もお洒落な社交界の一員である事に酔ってるのに、本人が気が付いてない…って感じだった。

まーそれだけ「冷血」という作品が彼の英気の全てを吸っちゃったんだね。その後「ティファニーで朝食を」「遠い部屋遠い声」なども残してるし、まぁ充実した人生といってよいのでは。

ちくま書房の「カポーティー短編集」も、ヨーロッパが舞台だけど、生き生きとした臨終感あふれる描写が良かった〜
Commented by mo8_a29 at 2013-01-24 16:09
コメありがとう。
カポーティは、ニューヨークの社交界でウォーホールとかがいる80年代
スタジオ54とかいうディスコでマイコー姉弟を見ていて 「マイケルとラトーヤは、とても無垢な存在だ。」って言っていた。
カポーティ自身も無垢な小説書いてたのにね。昔は。
この映画 ほんと
codyが言うように おもしろかった。不謹慎だけど。
カポーティ自身 とてもクセのある人で・・・チップはずんでお世辞言わせたり・・・なんかイケスカナイ。幼友達のネルに「軽蔑する。」なんて言われてるの。
だけど 洞察力とか文章力とか凄い才能のある人だったのだろうな。
ほんと、犯人が冷血なんだかカポーティが冷血なんだか解らないけど。
Commented by cody at 2013-02-03 11:13 x
DVD借りて来た!

地味だけど面白かった。南部の景色がきれいだったね。
「アラバマ物語」のハーパー・リーとカポーティーが幼なじみだったとはオドロキ…戦後アメリカを代表する作家二人がご近所さんとはなんという偶然!

シーモアホフマン、随分オーバーアクトだな〜と思って特典のカポーティーの生前のインタビュー見たら、本当にああいう特異な話し方の人だったのね。

フランス語字幕なので、ちょっとわかりにくい所もあったけど(最近外国語読み書きしゃべるのが辛くなって来てるよ〜)うーん、あんまり主人公に投入出来なかったな〜。「冷血」は逆説的に「冷血な犯罪を犯したスミスは、実は不幸な生い立ちから殺人に走ったが本来は良い人だった」という内容だけど、カポーティーの取材は冷血だよね。。

でも「天才」というのは神様に見込まれて、目をつけられちゃった人だと思うので、作品の実現…という重い荷を背負わされてるから、トルーマンといい、マイコーといい、モーツアルトといい、苦難の人生だよね。
Commented by mo8_a29 at 2013-02-05 16:53
カポーティーは、やっぱ親からの愛を一切受けてない?らしいからな~
とても冷たく観察しようとしてたけど。
スミスから感謝さえされて・・・刑がなかなか執行されず本人嫌がってたよね。
作家だったわけだし、才能あるときている。
『冷血』のこの行動はcodyさんいうように天からの明示だよ・・・・・
本人 苦しそうだったよね。あの映画で。
逃げ出したいけど 逃げ出せない。死刑執行まで立ち会ってしまって。
by mo8_a29 | 2013-01-23 23:34 | 映画 | Trackback | Comments(4)

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