『ミルク』

2008年 ガス・ヴァン・サント監督
ショーン・ペンが主役のハーヴェイ・ミルク。
ドキュメンタリーのような映画。
1960年代は、今より性同一性障害の人は異端とされていた。コミュニティを作りバーなどで飲んでいるだけでも警察に連行されていた。勤務している会社に知れたら解雇だったり。病気と言われたり。

何故だか男性でも男性しか愛せない人もいるものだ。その逆も。
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好悪にかかわらず差別してしまうのは、人間として問題だ。これは差別する側の心の問題。差別される側は息を殺して暮らしていた。

主人公ミルクも39歳までは会社にゲイのことを隠して暮らしていた。
40歳の誕生日にニューヨークの地下鉄の階段で・・・やっぱりゲイのスコット・スミスに出会う。すごい!ゲイの人って近づくだけでビビッとわかるようだ。惹かれあって誕生日を祝ったとき・・・
スコットにミルクは「50歳まで生きられないよ。」「僕はこの年まで何も成し遂げていない。」

そして、心機一転サンフランシスコに移り住む。スコットと共に。サンフランシスコのカストロ通りにカメラ店を開く。ここで、ミルクは民生委員に立候補する。少しも権利を与えられないゲイのため公職につこうとした。

しかしこういう活動をすることは命の危険も付きまとう。ミルクは自分の遺言をテープに吹き込み始める。

彼の40歳から48歳までの8年間を描いている。

彼の活動に賛同する人達が集まってくる。
そうした支援者は
彼を州の議員へと押し上げる。
この間スミスとの別れがあった。
世の中は同性愛者の人達をますます追い詰める論調に変化してくる。支援者たちと同性愛者の教師を解雇するなどというバカげた法律を阻止できた。
しかしプライベートでは恋人が自殺してしまう。
ミルクはただただ「同性愛者を差別するな!」と訴えるのではなく、同じ市民として役に立つ人間である自分を強調し本当に有能であったようだ。
そして、やがて社会的弱者である人達へも目が向いていく。
「どんな人達でも 希望は大切だ。 希望だけではいけないが、希望があればあきらめない。だからマイノリティの中から公職に就く人が必要だ。」と 言っている。
しかし 敢え無く凶弾に倒れてしまう。
彼が死んだことで終わってしまうのではなく
また新しく活動するマイノリティは生まれている。
彼は十分に『希望』であったようだ。

日本でも国民年金の番号の頭の数ケタに同性愛者の人は特別な数字が付いていたそうだ。「本当?」と思うがニュースで報道されていた。この数字を無くすそうだ。
当たり前でしょ。
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Commented by cody at 2013-08-10 02:58 x
ワテも大好きな作品だぜ!
ガス・ヴァン・サントは大好きだけど、この作品は今まで内向的な作風だったガスが社会性も取り入れた重要な作品と思う。
でもさ…本当にミルクはホワイトに殺されたのかな…
イヤ、実行犯は精神的に追いつめられたホワイトだろうど、保守派にとってヤバい人…って事で、なにかそこに操作がなかったか…なんて考え過ぎ?

> 日本でも国民年金の番号の頭の数ケタに同性愛者の人は特別な数字が付いていたそうだ。
しぇ〜マジすか!!??

> この数字を無くすそうだ。
当たり前…だよね。。。

これ、仏語字幕で観たから、いつか日本語字幕で観たいな。
マイケルムーアといい、この手の作品は台詞が難しいのが(個人的に)難点。
Commented by mo8_a29 at 2013-08-10 16:55
私もホワイトはもともと警官だったし
この組織の人から『密命』うけてそう。
だって市長と議員なんて公職者を2人も殺して
5年の刑期だし
変だよね。「やっておしまいなさい。」なんてマイノリティ邪魔にしてる組織のドンに言われたかもね。

国民年金番号の頭の数字でゲイとかバレテ・・勤務先解雇されたりした人いるらしいよ。そういうことが決め手でゲイの人の人生を左右したり、そういう人に印付けるなんて_小学生並み国家。それが変だよね。

なんか 社会告発みたいな映画って字幕ハンパないよね。すごい文章でとっても大変!だけど 驚きの真実が隠されてたりするんだよね~~速読修行だな…笑
by mo8_a29 | 2013-08-09 17:56 | 映画 | Trackback | Comments(2)

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