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『ウエストサイド物語』を観た

有名すぎる映画!しかもミュージカル。セリフから歌へ。バーンスタイン作曲の音楽に乗ってダンサーがダイナミックに動く。
舞台のミュージカルは、四季の日本版しか観たこと無かった。トニーが鹿賀丈史でマリアが久野綾希子だった。この時の歌は最高だったしダンスもレベル高かった。けれど・・・
アメリカの舞台も映画も観たこと無かった。
Michael jacksonの『This Is It』観てたら・・・Michaelが『The Way You Make Me Feel』の駄目だしした後に満足してウエストサイドのあの有名なジョージ・チャキリスが他2人と踊るあの有名なダンスの場面を良い気分で真似ていたりして 「おお これってあの場面じゃん。」と独り言を言ってしまったのだが。
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この映画の冒頭近く 不思議な笛の音とか(スムクリとかデンジャラス) ギャング団の出入りが始まったぞというところでボスを先頭に歩いていくところとかナイフで喧嘩したり(Beat It)  『Cool』での群舞とか(Bad)
数えたらきりが無いくらい・・・Michaelはショート・フィルムでオマージュしている。「これかこれなんだ~~』と今更だけど。
それで、この非常にカッコイイミュージカル映画 ダンスと歌に幻惑されるけど 結構 重いテーマを抱えていると思う。

ニューヨークの移民の子たちの縄張り争いを『ロミオとジュリエット』のような悲劇に仕立ててあって単純に「悲恋だな~」とも取れるけど・・・その背景とかを辛辣にところどころ織り交ぜてある。もしかしたら今だ解決してないアメリカの問題とかがあったりして。
ミュージカルで舞台化するにあたって原作者アーサー・ローレンツはギャング団のシャーク団をユダヤ系にジェット団をシチリアンにするつもりだったらしかったけど、世情の問題でプエルトリコ系とポーランド系に変えたりしている。当時アメリカでヒットしたけど・・・根深い移民問題があって比較的当時では新しく入ってきた移民群にしている。
そして歌の歌詞を担当したスティーブン・ゾンドハイムという人でドイツのユダヤ系の人。アメリカ人はどこの国のどういう民族に属していた人というのが自分の運命になってしまうややこしい国。それでこのスティーブンというひとが創った歌詞で最後の方に自分の兄をトニーに殺されたのだけれどそんな罪を背負ったトニーのことを
兄の恋人で大切に思うアニタに「愛が強ければ 正しいも間違いも無い」と言わせている。そのトニーはマリアの兄に兄弟のように大切なリフを殺されている。
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そんな連鎖のことを トニーの雇い主で彼を助けようとするドクという年配の男性が「どうして お前たちは熱くなって爆発してしまうんだ!」と嘆いている。







by mo8_a29 | 2013-11-16 13:35 | 映画 | Trackback | Comments(0)

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