『アプローズ』は1970年にブロードウェイミュージカルで上演されていたそうだ。初演のマーゴ役はローレン・バコール。トニー賞最優秀作品賞などを受けたそうだ。しかし次からマーゴを演じたのは映画版ではイヴ役のアン・バクスターだったそうだ。
『イヴの総て』
主人公マーゴはベテランスター女優
最近歳をとって来て 往年の輝きにも陰りを感じていた。
そんな時彼女のファンだというイヴという若い娘が現れる。
マーゴはとても利発で謙虚なこの若い娘がが気に入る。
そして付き人にする。
あるとき マーゴが失態をして役に穴を開けてしまう。この時イヴはすかさず代役を引受ける。イヴは観客から喝さいを受ける。大評判だったのだ。この時からイヴは変わり始める。マーゴの恋人にモーションをかけたり 大物プロデューサーと関係を持ったり・・・・・そして最後マーゴは恋人と結婚を決めイヴに自分の役をあっさり譲る。
イヴは主演女優として歩きはじめた。ホテルのスイートルームで休もうとするその時鏡に映るのは自分が見知らぬ若い娘。ギョッとして何しにきたのか尋ねると
イヴのファンで付き人にしてほしいと言う。
イヴは承諾する。やはり同じ道を歩もうと野心に満ちた若い娘だった。

上の画像の左がイヴ、右がマーゴ・・・間に写ってるのが無名時代のマリリン・モンロー。
バックステージものだ。マーゴ役には演技派のベティ・ディビス
イヴ役にアン・バクスター(建築家のフランク・ロイド・ライトの孫なんだって)

演劇コラムニストのジョージサンダースも良かった。彼はたしかアカデミー助演男優賞とったと思う。
余談だが、彼はバルセロナから30分のカステルデルフェルスという庶民的リゾート地で70年代に自殺してるんだよね。
アンバクスターはライトの孫だったのか!
更に余談だが…ライトは天才建築家という希有な運命と…
家族と愛弟子を大量殺人で亡くす…という希有な運命を二つ背負っていたんだね。
発狂した使用人が代表作の住宅を全焼させた上、愛する身近な人達を斧で殺したらしい。失意のどん底で依頼された仕事が日本の帝国ホテルなのだそうだ。
話が主題からズレたが。
まー人生は短く儚い。楽しもう!
やっぱ とんでもない 血塗られた事件のあった一族だし・・・・ホントの野心家だったと思うよ。しかしさ~ライトの建築は良いよね。
帝国ホテル・・・・建造したばかり姿はとても華やいでいたよね。写真で・・・
アン・バクスター アカデミー主演女優賞で審査員にもベティー・ディヴィスに対してのマイナスイメージを植え付けようと働きかけたりして結局自分も無冠だったらしい。なんだ~~~~『イヴの総て』じゃない。だよ。

ライトの孫娘なくらいだから、お嬢さん育ちだったらしいけど。
ワテもなぜか好きになれないものがあったが、そういうエピソードがあったんだね。
ベティー・ディヴィスさん、敵の多い人だったみたい。
その約10年後の「なにがジェーンに起こったか」でもやはり主演女優賞にノミネートされながら、仲の悪かった共演のジョーンクロフォードが「奇跡の人」のアンバンクロフトを大々的に応援して無冠だったそうだ。
ジョーン・クロフォードさんは、主演にこだわってたらしくてそういうことで偉い人に取り入るタイプの人だったみたい。
だけどハリウッド女優の意志・・・・強いなぁ~~