永青文庫に行って来た。
2015年 12月 15日
東京メトロの江戸川橋駅から15分くらい歩いて行ったのだが…
神田川沿いの遊歩道を歩いていく。
右手は小高くなっていて木がいっぱい。
ところどころに紅葉していて綺麗だった。
『椿山荘』というホテル兼
この辺り昔の大名の(細川家)の下屋敷跡らしい。
この坂道を上がると『永青文庫』がある。
坂道の右側の銀杏は大きくて結構遠くから見える。
丁度『春画展』が催されていた。
春画って人の営みの中で当たり前なんだけどとても隠されたことを描いている。
この企画はどこの美術館も取り上げなかったそうだが館長の細川さんはOKしたらしい。
これより先に大英博物館での展覧会があったそうだが盛況のうちに終わったとのこと。
『永青文庫』はもともと細川家の事務所で使われていた洋館。
静かな外観。
しかしとても混んでいた。中に入ると上階から自由に見せてくれる。特に並ぶことも無く立ち止まることも無い。皆さんとても紳士・淑女ですから混乱も無い。
見慣れない日本の肉筆画や浮世絵の春画。どんなものかと思っていたけれど絵画は絵師の秀逸な筆遣いや色彩を通してのもの。写真だったら修整が入る所なんだけれど、
そんなものは一切なし。
わたしは肉筆画より浮世絵が良いと思った。浮世絵の画面全体の配分とかデザイン。鈴木春信・喜多川歌麿・葛飾北斎が良かった。
展覧会の人ごみを抜ける。
広大だから公園さえあって紅葉も楽しめる。
そして神田川沿いを逆コースに帰ってきた。
桜の木がずっと植わっていて春には花筏が見られそうである。
肉筆浮世絵-美の競艶Nikuhitsuga of Japanese painting in the ukiyo-e artstyle 浮世絵というと一般的には量産された浮世絵版画を思い浮かべます。それに対して、一点物の肉筆浮世絵は絵師たちが腕をふるって女性の髪の生え際や華麗な衣裳の文様まで精緻に描かれている作品が多く見られ、絶対数も少なく大変貴重で、大名や豪商たちからの注文を受けて描かれたものも多くありました。... more
私も『肉筆浮世絵-美の競艶』展を見てきましたので、楽しくブログを拝見しました。
肉筆浮世絵というのはあまり見る機会がなかったので、版画で走っていた才能ある浮世絵師の画家としての力量を生で体験できて、改めて浮世絵師の超絶技巧を通じた画家としてすごさを感じることができ、素晴らしい体験でした。
私はブログで、今回の浮世絵展の展示の流れに沿って、浮世絵の誕生・浮世絵の歴史と肉筆画を中心とした浮世絵の魅力を私なりに整理してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただける感謝致します。