蒲原有明 『夢は呼び交わす』の最終章で うっとりしている。

これもまた 私の印象から。 町田樹ア-カイヴ の最後に紹介されてた本から最終場面のうっとり感が重なっていたもので気になって。
だからどうということも無いけれど 
プログラム最後のシーンのヒントになったのかなと勝手に想像。

『あなたに逢いたくて』の最後に
倒れて
もう一度 膝を抱え直すシーン
e0291281_10501793.jpg
表情は優しくて うっとりしてるような感じ。 

こちら↓

夢は呼び交わすから抜粋 
最終章の

『栂尾上人の夢の種』

鶴見(という主人公 蒲原有明自身?)の日常
国許の妹からの来書。
少しばかりの餅を送る。その小包をこしらえているとき子供が不審がって
それからこんな問答を重ねたと書いてある。

「ナイネ。」
「モチタイ。」
「ナイスット。」
「カマクラノオバサントコヘオクル」
「インニャ タッタソイシコネ。」
「オバサントコハ三人ジャモン。」
「ウウ ソイギイヨカネ。」

「これこそ真言である。」といって鶴見は涙を流さんばかりにうれしがる。そして呪言のようにこの問答を繰り返し口に誦している。こんな問答のうちにも、栂尾上人の夢の種がこぼれてひこばえているのかとそう思ってみて 鶴見はいつまでも うっとりとしていた。

標準語
「それは何ね。」
「お餅です。」
「何をしているの。」
「鎌倉の伯母さんとこに送ります。」
「あら たったそれだけ。」
「伯母さんとこは三人ですから。」
「うう、それではよいのですね。」

抜粋 終わり



[PR]
トラックバックURL : https://mog11sae.exblog.jp/tb/24389715
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by j-suguita at 2016-05-18 19:21
なんか、稲垣足穂をもう少しカジュアルにしたような、華やかな文体なんだね。当時のほうがナウでお洒落だったね。…というか、ワテが今のブンガク全然しらないだけかも。
内田百間が終わったら、読んでみよう!
Commented by mo8_a29 at 2016-05-18 20:29
ブンガクなんぞ ホントは味わったこと無いさ。と思う。しかし結構いいもんだね。
稲垣足穂はしらないわ~メモメモ(^.^)
by mo8_a29 | 2016-05-18 10:53 | 町田樹が現れた | Trackback | Comments(2)

備忘録。フィギュア・スケート 美術館に行ったこと 音楽 日々感じたこと書いてます。町田樹が気になってます。


by moグ