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ロシアのバレエ学校の先生が言っていたこと 

知らないことが 一杯で よく理解できないこともあるけれど・・・

しかし

伝統のロシアバレエを教えるワガノワバレエ学校というところで教えていた日本人の先生の動画(youtube)があった。

以下 日本人の先生の話から

プロのダンサーを育てるための学校で、妥協は一切無い厳しい学校だ。
ロシアは社会主義だから その学校に入学してしまえば一切費用はかからない。
それだけに 厳しい選考だし 甘えも許されない。
もしも 途中でダンサーとして挫折した場合・・・
そういうこともあるので 音楽教育もしっかりする。ピアノは必須で、特にバレエは練習時 ピアノの伴奏でおこなう為 専門の『バレエピアニスト』がいる。 一般に言われる『ピアニスト』とは違う。ピアニスト自身がバレエをしていた人だと練習でのダンサーのリズムのとり方などとも合うし、バレエにとって優れた人材ということになる。ワガノワのバレエピアニストは、この学校の出身者だ。
順調に成長すれば10歳からの入学で18歳でワガノワを卒業する。 卒業生はモスクワとかいろいろなバレエ団で活動をして、またワガノワに戻ってきて先生になる。
何故かワガノワに戻ってくる。そして伝統を受け継ぐ。
そういう生粋のワガノワ流の中でも、子供達の体格は時代により変わって来るので美しく見えるために教育は更新はする。しかし、基本は頑固に受け継ぐ。

入学のときに見られることは、その人の骨格・立ち方・姿勢・指先・足先 例えば足を上げたとき指先がどうなっているか。力が入って指先が丸まってしまうことがあるか そういう癖が無いか。
手を上げたとき 肩甲骨から上げるのだが背中を寄せるのではなくハの字にする。手を上げるとき…特に曲げながら柔軟な感じにする必要はなくどういうふうに関節から動かす人なのかを観る。
極端に言うと バレエ経験が少ない人でも合格することはある。
一番 立つことと手先と足先が大事なことで、その人の持つ雰囲気が重要なのだそうだ。もともと 持っている良い素材があるか。 それで 入学の選考をする。

なるほど~

たくさんいる人の中から 良い素質を見分けて 大事に 厳しく育てていくんだ。

ところで このワガノワバレエ学校の 『ワガノワ・メソッド 1年生 初級クラス 9~11歳』と『ワガノワ・メソッド 8年生 16~18歳』というDVDが
”新書館”から 発売されていた。
学年別シラバス付き(授業計画書付)
バレエの先生とか参考にするのかな。 
ー1年生は身体を柔軟にするためのバレエ体操やプリエ、タンデュ、ジュテなど基礎を正確に繰り返しバレエのための身体をベースから作っていくレッスンー

8年間も バレエ一筋・・・好きじゃなくてはできない。それでも振り落とされることがあるのだから…そういう子たちの次の方向を先生たちは一緒に考えるそうだ。




Commented by tarukosatoko at 2019-03-18 09:31
すごく興味深い内容でした。ピアニストもバレエをしていた人っていうのが、徹底しています。あと、選考基準もなるほどなあ!というものでした。
Commented by mo8_a29 at 2019-03-18 13:16
> tarukosatokoさん
ワガノワバレエ学校の生徒は、手の先の表現が瑞々しい感じですよね・・・と思いました。
あと、アメリカに亡命した バリシニコフもワガノワ出身で当時ソ連だったロシアの息苦しさがあったのでしょうかね。しかし、ここでは先生が「ワガノワの生徒はみんなワガノワに帰ってます。伝統を重んじてまたワガノワの先生になる。」と強調していて…というよりその言葉が私の頭から離れません。
by mo8_a29 | 2017-03-04 00:47 | バレエ | Trackback | Comments(2)

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