町田樹さんの『プログラムという宇宙 第3回』を読んで
2018年 06月 10日
ニュース通信社の『KISS&CRY』に載っている。
第3回目の町田樹さんのコラムに
あの青い宇宙を溶かし込んだ衣装を着た町田さんがページを覆っていた。
読み終わって また 無性に『第九交響曲』の演技が観たくなった。
あの現役最後の真駒内スケート場での演技。ジャンプの失敗はあるけれどその場をより丁寧に噛みしめるようななにか不思議な雰囲気を感じる。
2014年全日本選手権 『第九交響曲』
コチラ↓動画主様ありがとう!
https://www.youtube.com/watch?v=94-ShEi3EUk&t=406s
”音楽は最後まで寄り添う根源的な存在” なのだそうだ。
今年の 町田さんの『ボレロ』も然りなのですね。
終盤に向かって激しく大きく変化する音楽と演者の体力は 反比例するはずなのだから 音楽に助けられて力を発揮する。
どんなスケーターでもダンサーでもそういうことなのだろう。抗えない疲労さえも表現に溶かし込んで演じてしまう。特にアーティスティック・スポーツでは、それが大切なことなんだろう。
町田さんが演じた その本人の解説は迫真に満ちていて とてもファンには嬉しい文章。
フィリップ・ミルズさんによって振り付けられ意味づけられた『情熱』『慈愛』『祝祭』の各パートを演じている時の臨場感が伝えられる。
本人の心持ちが垣間見られる。
(アーティスティック・スポーツと言う言葉は、町田さんがつくった造語なんですね。)