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『万引き家族』を観てきた

とても 抵抗ある 題名の映画で

「う~~ん?」 という感じで なかなか観に行かなかったのだけど

今日 行ってきた。

カンヌ映画祭の パルムドールを受賞したそうで
審査委員長の ケイト・ブランシェットが絶賛していたけれど
ワタシ的には 私の保守アタマには 抵抗があった。

しかし

それこそ 以前 是枝監督が描いた『誰も知らない』の世界が もう一つ 暴かれたような もっと 身近に 家族の崩壊と 仮想家族とその崩壊。

リリー・フランキーが家族を作りたい 輝く人間性を持っていながら その生業は実にお粗末な犯罪に手を染めるような男。

安藤サクラはその妻でクリーニングの工場で働いている。

樹木希林は年金を受給している リリー・フランキーの母親らしき老人。

そして 風俗に勤める 妻の妹・老女の孫らしき若い女性 ・・・

皆 ・・・らしい人々の家族の優しい日常なのだ。

ただ一つ 万引きの場面は 異常だった。子供にその手管を教える。

後でリリー・フランキーが 「俺が教えられるのは あれしかない・・・」などと言っている。

仮想家族の 1年間を描いた作品。



ケイト・ブランシェットが 安藤サクラが泣く場面を絶賛していたそうだ。

私も あの場面には感動した。

流れる涙は見えないのだ。

あふれる涙を拭いて拭いて
(あのシーンで本人は泣くつもりは無かったそうだ。)


淡々としているつもりだったのか。

是枝監督が『化学変化』と言っていたような・・・





最近 報道されている ニュースから 想起されるいろいろな家族関係。

それと つながっている・・・と思った。




是枝監督の現場は カチンコの前と後で 空気が変わらないそうだ。

現場で 脚本がつくられて変わっていくこともあるらしい。


映画として、こういう表現も丁寧につくられている。










 


by mo8_a29 | 2018-06-21 23:25 | 映画 | Trackback | Comments(0)

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