PIW東京公演での PIWチームの進歩と 町田樹さんの『ボレロ』の印象と。
2018年 08月 02日
自分の中で 全体を観ようと思っていて 最初は特にそうしようとは意図していなかったのですが,
アイスショーは特定のスケーターが目当てだったり あるいはスケート場での群舞というのも全体が見えにくく(慣れていないせいかもしれないけれど)照明の素晴らしさも堪能したいなと思いました。
(案外アリーナの2階席あたりがよく解ったりします。スケーターは小さく見えますが、私はそういう2階席で町田樹さんを観て 素晴らしさに魅了されました。体の使い方とか動きは遠くてもフィギュアスケートは移動もしますし よく見えると思います。あくまでわたしの感想)
PIWのチームのスケーターの人たちが エンタメとしてだんだん完成されていて 新横浜の初演からまた磨かれていて・・・楽しかったんですよ。
演出の今村ねずみさんがフロアダンスを大切にして ストーリー性とかを中途半端に押し出していないし
スケーターの一人ひとりが 演出の意図に対して答えているんだろうと思われました。
スケート靴を履いたフィギュアスケートのスケーターの集団が、1点に留まってのパッションのあるダンスもして 移動もして そういう動きとシンクロナイズドフィギュアスケートの要素も入る演技は息もつかせない感じ。
4年前から観ているのですが、PIWチームの演技が格段面白くなってアンサンブルがもっと良くなりました。
リーダーの小林宏一さんのリズムあるダンスが引っ張っていってるし、チームのみんなもすごく意識高く練習しているんだろうなと思います。女子スケーターの方が多いのですが美しいし元気があり 男子スケーターも力強く同じく美しいです。皆さん技術が高いのだと思います。
演劇・ミュージカルを観るような 充実感を感じました。
広島公演は、TV放送してほしいな~~なんて願ってます。
きっと もっと良くなっているだろうから。
そして
町田樹さんの 『ボレロ』
横浜公演のときから 一段と磨かれたスケーティングで 踊る姿は完璧なポジショニングで丁寧に演じられていました。
照明をよくみようと思いました。(彼が言うように 唯一スケートリンクの上での舞台美術は照明)
全体の雰囲気を観るフィギュアスケートなんて無かったのですが
この 4年 氷上全体の様子と演技ということで 町田さんは個性的だったと思います。
(選手のときもそうだったけれど。)
全体を観ようとして夜から空が白み始める中に踊っている町田さんというのを初めて見た気がしました。
それで なぜだか全体が少しセピア色を帯びて見えてしまったのは・・・気のせいかな・・・
今年初めてPIWを見て、群舞がすばらしくて、夢中になりました。広島公演、テレビ放送を願います!町田さんのボレロ最終公演にもなります。とはいえ、まだ、ハンナ・アーレントを秋には見られますね。
空が白み始める中で踊っているところ、あああ、もう最高ですね!最後はどんな倒れ方をしたのでしょうか。何度も動画を見ますが、毎回、一人でブラボーと叫びますよ。
確か最初は、PIWチームの演出は東海TV だったようです。感じが全然違っていました。次の年から演出が今村ねずみさんになって・・・どうやらスケーター一人ひとりへのダメ出しも増えてフロアダンスも強化されて・・・
反対に今村さんのほうもアウェイで厳しかったようですよ。ネット情報ですが。ミュージカルのようですよね。スケーターの人たちがちょっと俳優のようです。
広島公演 観たいですね!TVでやってくれないかな。
町田さんは 今頃作品 創作中ですね。いつもほとんど無理している感じなのですけれど(ちょっと失礼かな・・・)そういうギリギリな挑戦が楽しませてくれていました。ハンナ・アーレント楽しみです。